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平和なコミュニティに大切なのは「信頼」と「共有」である

 2017-07-23
ちょっと前の話になりますが、
ちょろっと東京に行ってまいりました。

目的は、
秋元才加さんのファンクラブイベントに参加するためです。

イベントが行われたのは、
銀座にあるパーティースペース「ベノア銀座店」。
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元々AKB48に興味があったわけではなく、
2010年に放送されためちゃイケにAKB48が出演した際、
江頭2:50さんにハイキックをお見舞いするという
アイドル離れした挙動を見せた才加さんにグッと心を鷲掴みにされ、
ファンになったのです。
(ちなみに、元々好きな女性のタイプも、スポーティーなカッコいい感じの方です。
米倉涼子さんとか、天海祐希さんとか、水野裕子さんとか…。)

彼女がAKBを卒業後、ファンクラブを立ち上げたので、
2013年末から会員になっております。

毎年、誕生日前後に会員限定イベントが行われており、
これまで仕事のスケジュールと丸被りしたりして行かれなかったのですが、
この度、秋元さんの舞台稽古などの都合でイベント開催が繰り上がったことと、
私のスケジュール(特にボーナス月であったのが大きい)が合致したので、
思い切って行ってきました。

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今回のイベントは、ライブのような大規模なものでなく、
トークショー中心のアットホームなもの。
銀座で開催ということもあり、才加さんが「さやかママ」に扮した、
「さやかンち♪」という架空のスナックという空間設定で行われました。

会場も広くなく、程よい距離。
あとで行われたプレゼント抽選会で聞いた整理番号から察するに、
大体150人くらいの規模だったと思います。

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昼と夜の2回行われましたが、
私はもちろん両方参加。
会場のお客さんの半分は、昼夜両方参加していらっしゃいました。

どこかのスナックで撮影されたオープニングビデオのあと、
MCの、韓流スター「ペ・ヨンジュン」さんのモノマネ芸人「ぺよん潤」さんが登場。
(ボーイと名乗っていました。笑)

そして、和服姿の“さやかママ”が登場しイベントが始まりました。
※そのお姿はご本人のTwitterからご確認ください。
 
スナックという設定なので、お酒もいただけて、
“さやかママ”監修のオリジナルカクテルもあり、
ビュッフェ形式でお料理も並び、
飲みながら食べながら、リラックスした中で
まずはトークショーが進んでいきました。

トークショーは“さやかママのプロフィール”を紐解いていくという形で、
最近の才加さんのトピックスをおさらいしながら進みました。
ドラマ「奪い愛、冬」だったり、
Bリーグの情報番組「マイナビ Be a booster!」だったり、
日本語吹替で参加した「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」だったり。)

ぺよん潤さんの司会進行が絶妙で、
程よいリアクションに加え、情報を補足したり、
才加さんが言葉が見つからないような時には膨らましていったり、
トークが暴走し始めたらツッコミを入れていくなど、
才加さんも話しやすい感じでした。

ほろ酔いだったこともあり、
口外できないアノ話やコノ話も飛び出し、
集まったファンは大興奮!
ワイドショーを賑わせたアノ話題への言及もあり、
会場は爆笑の渦に包まれました。

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“さやかママ”がカラオケで歌うコーナーもあり、
昼と夜合わせて、「少女A/中森明菜」
「イミテイション・ゴールド/山口百恵」
「私がオバさんになっても/森高千里」を披露。
参加者からのリクエストコーナーでは、
昼⇒「baby baby baby」、夜⇒「キューティーハニー」を
披露してくれました。

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もちろん、ほろ酔いの“ママ”なので、
ボーイ・ぺよん潤さんからの
「ママへのタッチはNG。でも、ママからのタッチはされ放題」との
アナウンス通り、
歌っている途中にステージから降りてきた“ママ”は、
ファンがいるフロアを縦横無尽に練り歩きながら、
時には一人ひとりの目を見ながら歌い、
時にはマイクをお客さんに向け、
時には女性のお客さんの肩を抱いたりと好き放題、
とても気持ちよく歌っておられました。笑

ちなみに、キューティーハニーの終盤、
振り返って「変わるわよ♪」とアクションする時、
ちょうど私の目の前にいらしたのですが、
2014年11月に行われた、幕張メッセでのDIVA・ラストライブの時には、
ステージから離れた位置でかなり小さく見えていた才加さんが
至近距離にいたことに、とても感慨深い想いになりました。

帰りがけは、参加者全員とハイタッチでお見送り。
1部だいたい1時間半、合わせて3時間ほどのイベントはおひらきとなりました。

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芸能人へ投資をする方法は、映画を見る、CDを買う、
舞台のチケットを買う、など色々ありますが、
特に、ファンクラブは所属事務所が運営をしているので、
会費は比較的直接、芸能人側に届きます。
ということは、ファンクラブの会員というのはいわば、
芸能人の「株主」とも言える存在。

そんな、投資をしてくれるファンの皆さんに最大限の御礼をしようという
才加さんのサービス精神が充分に感じられたイベントでした。



ところで…。

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「生」でいただける厳選素材。

 2016-08-03
えー、食べ物の話題ではございません。

歌の話題でございます。


まず、皆さんは「宝塚出身の歌手or女優」といえば、だれを思い浮かべますか?

大地真央さん?黒木瞳さん?真矢みきさん?天海祐希さん?遼河はるひさん?

私は、迷わず「純名里沙さん」と答えます。
純名さん


ちょっと前の話になりますが、
7月15日に桜坂劇場で開かれた
「純名里沙with笹子重治 沖縄ツアー2016」
行って来ました。

桜坂公演
ご本人のFacebookから拝借しました。


純名さんの名前を一躍全国区にしたのは、NHKの連続テレビ小説…いわゆる朝ドラの
ぴあの」という作品でした。

放送当時(1994年)は、高校3年生だったので、平日の休みなどは、リアルタイムで見ていました。
音楽を担当していたのが久石譲さんというのも、視聴する大きな理由でした。

私はあまり宝塚歌劇団に興味はありませんでしたが、
このドラマで純名さんの名前は、私の脳裏に強烈に印象づけられました。

3年前。

その純名さんが桜坂劇場でライブをするというニュースが飛び込んできました。

桜坂劇場は、高良結香さんのライブが行われる場所として、
私は取材で何度も訪れている場所。

ホールBでのライブも撮影したことがありますが、
とにかく、客席との距離が近いのです。

そんな小さい会場で、あの「ぴあの」の歌が聴けるというのは、贅沢極まりない!
更に、番組などでいつもお世話になっている比屋定篤子さんがゲストで出演されるということで、
そんな貴重な機会を逃すわけにはいかない!と、観に行ったのが最初でした。


そして桜坂では3回目となった、今回の純名さんのライブ。
このツアーのメインコンテンツでもあるCD「Silent Love 〜あなたを想う12の歌〜 」と同じく、
桜坂劇場ではおなじみのギタリスト・笹子重治さんの奏でるギターの音に乗せて、
得意の英語詞を、とても流暢な発音で、表情力豊かに歌い上げる純名さん。


歌劇出身の歌い手といえば、どうしても、
「伸びやかで透明な広がりのある歌声」をイメージしがちです。

わかりやすく具体例を挙げると、
同じく宝塚出身で、「おかあさんといっしょ」のおねえさんも経験しているはいだしょうこさんは、
その典型の歌唱法をとる歌い手さんだと思います。

いわゆる「ミュージカル的」な歌唱法をベースにした、童謡やPOPSの歌い方。
遠くまで届くような広がりの中に、時々力強さを感じます。


純名さんは、それに加えて「感情を込めた、ささやくような歌声」を持っています。

端的に言うと「色っぽい、艶っぽい歌い方」とでも言うのでしょうか?
歌なんだけど、耳元でささやくような、さながら映画のラブシーンのセリフのように聞こえる。
そんな情感溢れる歌い方をなさるのです。

CDのラストトラック・12曲目に「candle」という歌が入っているのですが、
その曲は、まさしくその歌唱法が際立った一曲。

キャンドルが消えないように、息を立てないよう、小さくささやくような声で歌う…。

外見の第一印象で心を掴まれるのが「一目惚れ」だとするならば、
純名さんの歌声には「一耳惚れ」する魅力があるのです。

そして、その歌声の源流はやはり、
宝塚で培った、確かな実力があるからこそ!なのです。

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良い畑で育った新鮮な野菜は、そのまま生で、塩を振るだけで美味しい。
良いお米をしっかり炊いたご飯は、塩むすびで充分美味しい。

それと同じように、実力に裏打ちされた表現力のある歌声は、
ギターの音色ひとつで、充分に聴かせてくれます。


NANNO 30th ANNIVERSARY~“南野陽子さん”に想う②~

 2016-03-04
今回の南野陽子さんコンサートのチケット入手方法は2つ。
まず「Yahoo!チケット」による先行抽選予約。
もうひとつは、CD『ゴールデン☆アイドル 南野陽子 30th Anniversary』
封入されていた先行購入予約券による抽選予約。
運よく、二つの抽選に運よく当たり、更に2月21日の昼と夜が手に入ったので、
この日1日がコンサートDayになった。

大阪公演が2月16日に行われたので、
その日はPCにかじりつき、昼過ぎからYahoo!リアルタイムと、
Twitter検索を開いて待機。
大阪のコンサートに参加している皆さんが、次々とリポートしてくれる会場の様子、
グッズ情報や混み具合をチェックして、21日に向けた心の準備をしていた。


セットリストを上げてくれた方がいて、
これには賛否両論の意見があったが、僕にとっては有難かった。
そもそも僕は、それまで南野さんの曲について詳しくなかったので、
5枚組のCDから、歌われる曲を抽出し、
自分で曲順に並べたCD-Rを作って、
コンサート前日までずっと聴いて予習が出来たからだ。

さて、2月21日。
会場は、品川プリンスホテル裏にある、
ステラボール

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ロビーには、南野さんの若い頃のポスターやグッズが展示されており、
撮影OKだったので、来場者が片っ端からスマホ片手に撮影をしていた。
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コンサート会場は撮影NGの場合が多いの中、
撮影できるスペースがあるのは、来場者にとって思い出にもなり、
最近は、SNSでの「報告」用の画像も必要になるから、
とてもいい趣向だなと思った。

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ちなみに、来場者の8割近くが男性で、
私と同世代か年上の皆さんが半数以上だったろうかと思う。

東京滞在の予算も限られていたので、
購入したグッズは、スウェットシャツとダイアリー付きパンフレット、
そして、コンサート中に使うサイリウムペンライトのみに絞った。
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一万円買ったので、おまけで昔のコンサートキーホルダーが付いてきた。
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いよいよ、コンサート本編。

スケバン刑事Ⅱの映像から始まったコンサートは、フルバンドによる演奏で、
CD自体の音源を再現しつつも広がりのあるサウンドを聴かせてくれた。

衣装替えの際には、
スクリーンに昔の映像や画像をMV風に編集したショートムービーや
出演されたグリコやJRのCMが流れる趣向もあり、
南野さん自身の振り付けも、当時の振りを忠実になぞりながらも
若い頃に比べて大振りで、女優として磨いてきた豊かな表現力で魅せてくれた。


途中のトークでは、重ねた年齢を自虐的にネタにしつつも、
自分、スタッフ、ファン含めて「人生の上で良い時悪い時を乗り越えてきた今の私たち」が
共有している時間を大切にしているのがとてもよく伝わってきた。

もちろん1公演ずつ参加している方もいらっしゃっただろうが、
Twitterなどを追っかけていると、東京4公演どころか、
大阪2公演から全て追っかけている方もいらっしゃるようで、
昼公演では最後まで座ったまま聞いていた観客席も、
夜公演…千秋楽の最後の3曲はみんな総立ち。
アンコールの後もスタンディングオベーションで
南野さん、バンドメンバー、スタッフの皆さんに感謝の気持ちを伝えていた。
南野さんも最後の曲の途中で涙ぐむ一幕もあった。

コンサート中私は、初めてペンライトなるものをガシガシ振っていた。
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それぞれの回のコンサートが終わってからは、握手会が開催された。
CD「ゴールデン☆アイドル」の特典として握手券が封入されていたからだ。

コンサートは昼にも参加したが、握手会は夜を選んだ。
並んでいる人も多く、時間もあまりないので、AKBグループの如く「10秒」とはいかず、
だいたい5秒くらいだったと思うが、両手で握手をしながら
一言、言葉を交わすことが出来た。

私「沖縄から来て(ここでちょっと噛む)本当によかったです」
ナンノさん「まあ遠いところからわざわざありがとうございます」
私「ありがとうございました」
ナンノさん(手を振ってくれて次の人へ)

仕事柄、全国的に活躍する芸能人には結構お会いしているが
(例:武田鉄矢さん、西田敏行さん、島崎和歌子さん、友近さん…etc)、
やはり、小学校の頃から特別な存在として意識している方にお会いするのは、
緊張の度合いが違うもので、握手をさせていただいたが、
お顔を見るのと、会話に意識が行き過ぎて、手の感触をあまり覚えていないのだ。

宿に戻る電車の中で、
そして、部屋でウイスキーを飲みながら、
コンサートの様子を思い出しながら、ふと感じたことがふたつある。

(最終章に続く)


宮川たま子さん

 2015-03-28
沖縄芸人」という言葉には、二つの意味がある。

一つは、ズバリ、沖縄で活躍する芸人である。

FEC、オリジン、エンターサポート、そして、よしもと沖縄に所属する芸人たち。
彼らは、沖縄のテレビ・ラジオ・イベントを主戦場とする。

そしてもうひとつの意味は、「沖縄出身の芸人」である。

前述の「沖縄で活躍する芸人」から、
東京に進出し「沖縄出身の芸人」になった人たちもいる。

キャン×キャンやスリムクラブ、しゃもじは、
オリジン出身で、沖縄での活動を経て東京へ進出した。

一方、地元では一般人だったが、東京に出て芸人になった人もいる。

ガレッジセール、小島よしおさん、
与座よしあきさん、パッション屋良さんはその部類だ。

そして、今回ご紹介するのは、そんな「沖縄出身芸人」の一人。

その人の名は…宮川たま子さん。

芸人としての彼女の姿を、沖縄県民が初めて目にしたのは、
おそらく、大阪・毎日放送が制作していた「クイズ!紳介くん」だったはずだ。

たま子さんは「マングースたま子」の芸名で、「なにわ突撃隊」の一員として、
様々な体当たりロケに挑戦していた。

私が、たま子さんと初めてお会いしたのは、
2009年の「尚巴志ハーフマラソンin南城市」の会場だった。

毎年、特別番組の取材チーフとして現場入りしていた私は、
クイズ!紳介くんでのたま子さんの姿を覚えており、
一般ランナーとして参加していた彼女を目撃して大はしゃぎして、
リポーターに「彼女、芸人さんだからインタビューしよう」と言い、
恐る恐る近づいて、
「スミマセン…ローカルの番組なんですけど…
インタビューさせて頂いてよろしいですか?」
と話しかけて、
取材させて頂いた。
(その際は、一応他のランナーインタビューと同じ扱いだったので、
名前のテロップは、本名で出ました。)


近年は、島ぜんぶでおーきな祭のPR大使を務めるなどご活躍の宮川たま子さんが、
先日、初めて、地元沖縄で単独ライブを開きました。

ライブのタイトルは、
「宮川たま子の沖縄初単独ライブ!~たまことツボ~」


場所は、オープンしたばかりの、よしもと沖縄花月
果たして、どんな笑いが飛び出すのか、ワクワクしながら会場入り。

それでは、ネタバレしない程度に軽くライブの中身を振り返ってみよう。


テレビを通じてや、沖縄国際映画祭の会場でお会いすることはあっても、
本ネタを見るのは初めて。

「どんなネタすんのかな?」と思っていたら……


まさかの、バックダンサーを従えてのダンスからスタート。
しかも曲は、♪BODY&SOUL(by SPEED)

それなりに笑うポイントはあったものの、
ひととおりの振り付けをしっかり覚えていたのには感心。
(ただ、ダンスのレベルは……苦笑。)

ダンスの後、スクリーンが降り、オープニングVTR。

その次が、コント「さなぎ」。 ※私が命名しただけで、本当のタイトルかはわかりません。

再びスクリーンにて、「お宅訪問」ビデオ上映。
たま子さんと同じく、宮川大助花子一門のランナーズ・小宮ひろあきさんが
たま子さんの東京の自宅に突撃するロケもの。

一旦、ビデオを中断し、再びコントに戻る。

コント「大女優」

「お宅訪問」ビデオ上映の続き。
この中で、師匠の宮川大助花子のお二人から、
沖縄の観客に向けたメッセージがありました。

その後、後輩芸人のキャベツ確認中・しまぞうZさんが
錦織圭選手の顔マネを披露。

たま子さんが三線を抱えながらの「漫談」。

お宅訪問ビデオの最終章。
このラストでは、たま子さんのミュージックビデオが流れる。(曲は涙そうそう)

後半のメイン企画は、同じく沖縄出身芸人・セブンbyセブンをはじめ、
たま子さんとゆかりのある芸人が揃って盛り上げる「タマトーーク」。

錦織選手の扮装をしていたしまぞうZさんが中座し、
最後に、よしもとクリエイティブエージェンシーの大崎社長のモノマネ
出てきたのは笑ったが、分かる人にしかわからなかっただろう。(笑)

クライマックスは、たま子さんがボーカルを務める「てびちバンド」の
オリジナル曲演奏があり、出演者全員のエンディング。


ライブは、オープニングからエンディングまで、
アットホームな雰囲気と笑いで包まれた。

スクリーンの上げ下げに時間がかかっており、

その繋ぎBGMとして、
安室奈美恵、ガレッジセール、トントンミー「星のパーランク―」といった
沖縄の曲が流れていたが、
MAXの「Tacata'」が流れた時だけ、なぜか客席から手拍子が起きたのが
少し面白かった。


大阪~東京⇔沖縄と、地道に活動を続ける宮川たま子さん。
そんな彼女がPR大使を務める、島ぜんぶでおーきな祭は、
いよいよ明日、29日日曜日まで!
明日の午後2時30分からは、ビーチステージのイベントに
たま子さんも出ますよ♪


そして、あさって30日(月)には、よしもと沖縄花月に、
たま子さんの師匠である、宮川大助花子さんが登場!

楽しみです!

劇団O.Z.E「一瞬」 ~演劇から受け取るべきこと

 2014-06-02
久々に劇評的なものを。かなり長文になりますので、お時間のある時に。

本日(6月1日)、那覇市のてんぶすホールで、
劇団O.Z.Eの公演「一瞬」を観劇してきた。



2005年4月25日、兵庫県尼崎市で発生した「JR福知山線脱線事故」を基にした作品だ。

まずは、脚本と演出を手がけた永田健作さんに敬意を表したい。

実在の事件・事故を演劇・映画・ドラマで扱う場合、
作者には相当な勇気が求められる。

なぜなら、事故・事件に対する見方が、立場や原因の見解によって異なるので、
どう作っても多少の批判に晒されてしまうからだ。

その勇気を押し切ってまでも作品として取り上げたかったのは、
永田さんなりの、事件に対する想いがあったのだろう。

事件そのものの状況については、
詳しく説明しているサイトがあるので、そちらを参照いただきたい。

ウィキペディア「JR福知山線脱線事故」

国土交通省・西日本旅客鉄道(株)福知山線における列車脱線事故について

福知山線脱線事故・事故調査報告書




さて、演劇「一瞬」であるが、
大きく分けて5つの場面から成っていた。

冒頭、いきなり事故発生時の場面から始まる。
吊革を掴んで立つ乗客。
背景には、実際の福知山線運転席からの映像が流れる。
衝撃音とともに、暗転。
舞台に轟く、乗客たちの悲鳴、嗚咽…。

その後、場面は、
事故当日の朝の風景に切り替わる。

ミュージシャンの男性と、その恋人。
恋人は就職活動中で、面接に出かける。
彼女が出かけた後、彼は彼女の忘れ物を見つけるが、
その封筒には婚姻届が入っていた…。

妊娠している妻と、その夫。
朝食の時間だが、体調の思わしくない身重の妻に、
冷たい態度で接する夫。その関係性はギクシャクして見える。
イラついた表情を見せながら、夫は出勤する…。

遠足に出かける娘と、その母。
母は、娘に過干渉しているように見え、
髪をセットしてあげたり、お弁当を持たせたり、
お小遣いをあげようとするが、娘は全てに反抗的な態度をとり、
我慢しきれなくなり、暴言を母に浴びせ、逃げるように家を出る。


場面が、事故直前の伊丹駅のホームに移る。

身重の妻に冷たい態度で接していた男が、電車を待っている。
そこへ、母親に暴言を吐いてきた娘が走ってくる。
その様子が気にかかった男が、娘に話しかける。
会話をするうち、電車が入ってくるが、オーバーラン。
位置を戻した列車に二人が乗り込む。

そして、事故発生。(ここでの描写は轟音のみ)

続いての場面は、事故から数日が経った、とある病室。

全身を包帯で包まれたとある男性乗客に、新聞記者が取材をしている。
フラッシュバックに震えながら、事故の状況を証言する彼の手には、
朝、母親と喧嘩して家を出てきた娘の携帯電話が握られていた。

病室にやってきた娘の母親に、土下座をしながら電話を返す乗客。
その乗客の救助にあたった男性は、新聞記者の取材行為を激しく糾弾。
夫を失った身重の妻は、その乗客から、絶命間際の夫が発していた言葉を聞き、
激しく号泣する。

病室を出たとある場所で、娘を失った母親は、
娘に対する自分の無理解を嘆いて泣いた。


最後の場面は、事故から9年後の、とある警備室。
事故現場に設置されている献花台を警備する警備員が3人控えている。
事故を知らない若い警備員は、事故はいずれ忘れられるし、自分に無関係と
無神経に笑う。
しかし、同僚の警備員の一人は、1両目で事故にあった乗客で、
もう一人は、結婚間近だった恋人を失った元ミュージシャン。

献花台を前に彼は、空に向かって、もう一度会いたいという叶わぬ願いを呟く…。




演劇「一瞬」は、事故を乗客側から描き出し、
ありふれた日常を寸断され、遺された人たちの苦しみと後悔を描き出していた。

毎日の何気ない一言や行動が、とても大切でかけがえのないものであることを
事故を題材にしたメッセージとして伝えており、
もし自分の愛する人があの電車に乗っていたら…という想いで観て欲しいということを
脚本の永田さんも訴えられている。


このようなドキュメンタリー演劇には、大きな役割が2つあると思っている。
1つは、脚本家や役者、制作者側が演劇を通じてメッセージを観客に提示すること。
そして、もう1つは、それを受け取った観客が、それぞれの解釈でその想いを「実践すること」。

多くの人は、この演劇に「日常の大切さ」と「そばにいる人の大切さ」を感じるのだろう。
行動に表わすとしたら、例えば、恋人やパートナーに優しく言葉をかけるようにするとか、
子どもに対する叱り方を変えるとか、そういうことだろうか。


ただ、私は、それ以上に「じゃあ、今後どうすればいい?」ということを深く考える。

日常を失うことがないようにするために、
大切な人を失うことがないようにするために、
同じことを2度と繰り返さないためには、どうすればいいのか。
そして、事故を他山の石とするためには、どうすればいいのか。

実は7年前、私はホームページのコラムとして、この事故について書いている。

「運転=操縦は、高等技術である。」

まずは、公共交通機関の安全対策。
鉄道だけではなく、飛行機、旅客船、バス、タクシーに至るまで。
乗客を乗せる「運転者」「操縦者」の技術と意識の向上、職場環境の整備を
しっかり整えなくてはならない。

それは、会社側だけの責任ではなく、
乗客側も、乗務員の態度や会社の雰囲気、経営体質を
常日頃から注視しておく必要がある。

演劇の中で、救助にあたった男性が新聞記者に
「目の前で人が死んでいくのに、救助にも加わらず取材していた」と
訴えていたが、記録は必要だ。
もちろん、その手法に問題はあった。(ヘリの騒音など)
だが、「こういう事故があった」ということを、
映像や写真、文献に残すことは重要だ。
だからこそ、事故から9年たった今、事故とは無関係そうなこの沖縄で、
沖縄の劇団が、福知山線の事故を取り上げたことは、
大きな意味があると思う。
もし、観劇した人の中に、交通機関で働く方がいたら、
自分たちの仕事に慢心することなく、改めて安全対策について
再確認をして欲しい。

そして、それ以上に問われるのは、
個人ドライバーだ。

福知山線の事故は、一度に同じ場所で107人もの死者、562人の負傷者を出し、
事故の惨状が全国に生中継されたこともあって、衝撃的な事故として記憶に残っているが、
昨年(平成25年)1年間のうち、交通事故で
24時間以内に亡くなった人は全国で4,373人、
重傷者は全国で44,547人いるのだ。(警察庁統計より

私は正直、マイカーは禁止すべきだと思っている。
私が自動車免許を頑なに取得しないのは、
そもそもあれだけの大きなマシンを操縦する自信がないのと、
無くなることのない交通死亡事故への抗議の意味がある。

簡単に免許を与えすぎるんだ。
運転が苦手な人や、適性がない人には、軽々しく免許を与えるべきじゃないんだ。
そもそも、運転免許が日本において、身分証明書みたいな風潮になっているからよくない。
自動車の運転ができない人は、日本国民として認められないのか?
そこが大きな疑問。

自動車は、一歩間違えれば殺人兵器。
だからこそ、免許を取得したドライバーは、その自覚を持って日々運転してほしい。
昔のコラムにも書いたが、運転は「高等技術」なのである。
「自分の命」と「他人の命」を預かっていることを肝に銘じながら運転して欲しい。
免許をもらうということには、それだけの責任が伴うのだ。

福知山線の事故から得られる教訓は、大きな鉄道会社の問題ではなく、
アナタが握っているハンドルの問題なのだ。

そして、そのことをメッセージとして受け取ることが出来るかどうかが、
観劇する者の感性として問われている。


最後に、いくつか記事をご紹介して、今回の記事を締めくくる。
まずは、事故現場の現状と今後について書かれた記事。

福知山線脱線事故から9年、現場保存をめぐる動きはいま


そして、放送に携わる者として、とても気になる記事をふたつ。
謎…というか、真実はどこにあるのか。報道機関は、それを究明する立場にあるが、
何らかの「力」が働いたのなら、由々しき事態であり、恐ろしい話である。

福知山線事故:白い車の謎 / 写真解析

【報道から消えた李嘉晃】福知山線事故の謎【ワゴン車証拠隠滅】

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