「見せる」とは?
2014-10-26
日本の航空会社の機内安全ビデオは、どうも「見せる側」が、「見せなければならない」というスタンスを越えられていないような気がする。
つまり「制作しなければならない最低限のクオリティ」で作っているわけで、
「見せたい」という欲求が伴っていない。
「見せなければならない」ならば、乗客に「見たいと思ってもらう」必要があるわけで、
「見たいと思わせるクオリティ」で作らなければならない。
以前、どこかの国の航空会社が、
制服のボディペインティングを施した全裸の出演者による機内安全ビデオを公開したが、
その際も日本のネット上では
「機内安全ビデオなんだから真面目に作らねばならない」という意見が出た。
しかし、真面目に作っても、みんな本当に「見てる?」
「真面目に作れ!」と言ってる張本人すら、
その機内安全ビデオをちゃんと見てるかすら怪しい。
ならば「見せる」努力はするべきだろう。
映画をヒットさせたい映画サイドと、
機内安全ビデオを「見せたい」航空会社の利害が完全に一致した今回のコラボレーション。
日本の航空会社にも、このくらいの発想をお願いしたい。